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豊中あんしんネット「虹ねっとcom」を立ち上げた理由


在宅医療・介護連携システム 虹ねっとcom(豊中あんしんネット)

多職種連携による情報共有時に生じる課題
情報の認識
  • 医療提供者に有用な情報とケア提供者に有用な情報が異なる。
  • 医療提供者は要介護者がどんなケアを受けているか、ケア提供者は要介護者の病気の段階予想される経過が判らない場合がある。
  • 提供される言葉の意味が、お互い判らない場合がある。
ADL情報のばらつき
  • ADL情報が重要という認識が医療側にない場合があり、生活不活発状態に結びつく事がある。
  • ADL情報の、時系列把握が難しい。
  • ADL評価を行う人により、評価のばらつきが存在する。
医療・生活記録情報
  • 情報について、記録者により詳細度や必要とされる情報が異なる。
  • 医療従事者・ケア提供者の多忙さや、介護サービス提供者の気遅れにより(垣根の存在)介護側から医療情報を取りに行きづらい。
採用するシステムの問題

入力が難しい、仕事が増える(二重入力)・高コスト(補助金頼み)では医介連携のツールとして続かない。
医療情報システムの安全管理(セキュリティー)対策が講じられていること

多職種連携における情報共有の課題の解決策
  • 多職種連携における情報共有の垣根を取り去り情報の質と量を高める。
  • 安全に使用できるシステムの採用(厚労省・総務省・経済産業省のガイドラインに準拠)
  • 顔の見える関係を基盤に 電話・FAX・面会・会議を 補完・補強する
  • 縦の連携(病診連携)にも拡張性が期待できる。電子カルテEHR(ID-Link,HumanBridge)との連携。PHRとの連携。
  • いつでも、どこでも、簡単・低コストのシステム(PC, Mac, iPad, iPhone, iOS, Android OSで使用可能)の導入。
  • 統一されたシステムがなければ地域では共通に使えないため、広域で統一し、他の地域で使えて他のシステムとも互換性がある(周辺地域でも採用)

上記の導入指針が反映され・課題を解決する機能を有するものとして、
(株)日本エンブレースのMCS(Medical Care STATION)を採用する。
愛称は「虹ねっとcom」

多職種での情報共有を実現する、ICTによる連携

虹ねっとcom導入により期待される効果
  • 虹ねっとcomを地域全体で利用する事で、地域での多職種連携・病診連携をスムースにできる可能性がある。
  • 虹ねっとcomを相互に利用する事で、曜日・時間・場所・職種に関係なく情報を共有できる。また情報共有の垣根を取り去ることができる。
  • 動画や写真の添付も簡単にでき情報の質と量を高めることができる。
  • 「その人」の「生きかた」を理解し、人生・生活を支援するマインドをチーム全体で共有することが、本人・家族の健康状態と信頼感を高め、チームの一体感をも高める。
  • 今後は関係職種間の利用だけでなく、「家族とのつながり」「病院との連携」「チーム医療連携」にシステムを用いることが有用と考えられる。
  • 災害時の安否確認や自由グループによる会議、連携パスへの応用など様々な目的に使用の拡大、拡張が期待できる。
  • 北摂全域での使用をめざして他の地域の医師会にもMCSの採用を呼びかけています。